言葉と祭儀をめぐって
主に一般聴衆を念頭において語った講演・論考集。全編を貫く中心的な問題意識は、アウクスブルク信仰告白が言うところの「御言葉とサクラメント」。現代人にとって意味ある聖書の読み方、礼拝の方法とは――。新約聖書学者が聖書学と教会論を架橋する試みとして尽きない示唆に富む。日本語版オリジナル編集企画。
わが国の教界における「聖餐論争」にも一石を投じる書。
【目次より】
教養としての聖書
現代における聖書
――聖書の「詩と真実」
釈義とは何か
――今日のプロテスタント的釈義について
聖礼典と決断
――初期キリスト教、および現代の堅信礼実践における洗礼と聖餐について
儀礼と聖餐
聖餐とは何か
――十のテーゼと新しい聖餐式文の試み
【著者について】
ゲルト・タイセン(Gerd Theißen)
1943年生まれ。ドイツ文学、プロテスタント神学を学んだ後、ボン大学で神学博士号(1968年)、教授資格(1972年)を取得。1978年にコペンハーゲン大学の教授、1980年から2008年までハイデルベルク大学プロテスタント神学部の教授。邦訳されている著書は、『イエス運動の社会学』、『批判的信仰の論拠』、『イエスの影を追って』、『パウロ神学の心理学的側面』、『新約聖書』、『原始キリスト教の心理学』、『イエス運動』など。