クリスマスのお話として広く親しまれてきたアンデルセンの古典的な童話が、今、バーカートの繊細華麗な挿画によって鮮やかに甦り、読者に語りかける。
【あらすじ】
森の奥深くに、一本の小さなもみの木が生えていた。
もみの木は、明るい陽光を浴び、鳥のさえずりと花の香りに包まれて、すくすく育っていた。
森に遊びに来た子供たちは、この小さなもみの木が一番かわいいとほめた。でも、もみの木には、そんなことはちっとも嬉しくなかった。
小さなもみの木は、早く大きくなって、素敵で、途方もなく偉大な人生を体験したくて仕方がなかったのだ。それが最高に幸せになることだった......。
[対象]大人から子どもまで。
画家バーカートについて
Nancy Ekholm Burkert は1933年に生まれたアメリカの女流画家で、明るく知的な感覚に裏づけられた幻想的な画風によって知られる。特に挿し絵画家としての仕事は国際的にも高く評価されて数々の賞を受賞し、アメリカの代表的な挿し絵画家としての地位を獲得している。気品に満ちた優れた画風は、わが国でも広く親しまれ、ファンが多い。
代表作に、アンデルセン『ナイチンゲール』、グリム『白雪姫と七人のこびとたち』(邦訳:冨山房)のほか、作品集も刊行されている。