植民地主義と開発独裁、戦争と民主化、冷戦後のグローバル化と「テロとの戦い」......。これらの問題にアジアのキリスト教会はどのように取り組んできたのか。2007年に50周年を迎えたCCA(アジアキリスト教協議会)を中心に、先行研究に基づきながらアジア・エキュメニカル運動の歴史を踏まえ、今後の課題と展望を模索する。
1910年にエディンバラで行われた「世界宣教会議」を端緒とするエキュメニカル運動(教会一致運動)の、アジアにおける変遷を詳しく論じた本書は、また「もう一つのアジア史」でもある。
著者山本俊正(やまもと・としまさ)氏は元NCC(=日本キリスト教協議会)総幹事、現在は関西学院大学教授。
【目次から】
1 CCA成立までの軌跡
2 EACCの誕生とアジアのナショナリズム
3 EACCの自立と混迷するアジア
4 開発と独裁に抗して
5 民衆と共に生きる
6 追放と宣教の狭間で
7 「冷戦後」の国境を超える運動を求めて
8 戦後五〇年と朝鮮半島への取り組み
9 「グローバル化」と「テロへの戦い」への対抗軸を求めて
10 創立五〇年を迎えたCCAの光と影
アジアキリスト教協議会(CCA)50年の歴史――主要略年表