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隣人愛のはじまり

隣人愛のはじまり:表紙

隣人愛のはじまり

聖書学的考察 《シリーズ 神学への船出01》

  • 辻 学
  • 定価:1,785円
  • サイズ:四六判変型 200ページ
  • ISBN:978-4-400-30001-4
  • 発行年月:2010/06/22
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内容紹介

キリスト教と言えば「隣人愛」。
その聖書的典拠として、「良きサマリア人の譬え」がしばしば引かれる。しかし、この譬えを語ったイエスの真意は何だったのか。
イエスの背後にあるユダヤ教、イエスの思想を解釈し拡大したパウロと福音書記者、そして初代教会のキリスト者たち。
隣人愛の様々な源流を訪ねながら、当たり前と思われている観念の歴史をたどる刺激的な船旅。


シリーズ00巻=佐藤優『神学部とは何か』に続く待望の続刊!

【目次より】
序――聖書学の「船旅」へ
 (1)「船旅」への動機
 (2)「船旅」の主題――隣人愛と聖書
第1章 隣人愛とイエス
 (1)「福音書のイエス」から「史的イエス」に遡る
 (2)隣人愛を問い直すイエス
 (3)隣人愛ではなく愛敵
 (4)マルコ版「隣人愛」への発展
第2章 旧約聖書における隣人愛
 (1)レビ記一九章一八節の意味
 (2)隣人の範囲?
第3章 初期ユダヤ教とラビ・ユダヤ教における隣人愛
 (1)ユダヤ教の成立
 (2)初期ユダヤ教における隣人愛重視の姿勢
 (3)隣人愛の対象
 (4)ラビ・ユダヤ教における「隣人」理解
第4章 隣人愛とパウロ――「愛敵」影響史の始まり
 (1)隣人愛――トーラー全体を代表する戒め
 (2)対象の拡大――隣人愛と愛敵の結合
 (3)隣人愛の射程――その実際
第5章 ユダヤ人キリスト教的な流れ――マタイ福音書とヤコブ書簡
 (1)マタイ福音書
 (2)ヤコブの手紙
第6章 ヨハネ文書と隣人愛
第7章 二世紀への展開
 (1)愛敵の継承――十二使徒の教訓(ディダケー)
 (2)愛敵の強調と葛藤――ポリュカルポスと?クレメンス書簡
 (3)日常生活全体への拡充――バルナバ書簡
 (4)扶助の制度化――?テモテ書簡と「ヘルマスの牧者」
終章 「キリスト教」の象徴としての隣人愛
 1.隣人愛をめぐる船旅の回顧
 2.船旅を終えて
 (1)イエスに遡らない「イエスの教え」
 (2)「隣人」を超えた隣人愛の可能性
 (3)「愛してくれる者をすら愛さない」現実
3.終わりに――「人間を人間として見る」

【著者紹介】
辻  学(つじ・まなぶ)
1964年、神戸市生まれ。
1989年、関西学院大学大学院神学研究科博士課程前期課程修了。
1989-91年、日本基督教団甲子園二葉教会伝道師。
1991-95年、スイス・ベルン大学神学部に留学、神学博士号(Dr. theol.)取得。
1997-2007年、関西学院大学商学部宗教主事。
現在:広島大学大学院総合科学研究科社会文明研究講座教授(宗教学担当)。
専攻:新約聖書学(とくに第二パウロ書簡、公同書簡)。
著書:Glaube zwischen Vollkommenheit und Verwelt-lichung (WUNT 2.93), Tübingen: Mohr Siebeck, 1997. 『ヤコブの手紙』(現代新約注解全書)新教出版社、2002年。『[改訂新版]現代を生きるキリスト教』(共著)教文館、2004年。
ウェブサイト http://home.hiroshima-u.ac.jp/tsujim/



 

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