《放蕩息子》の精神史

《放蕩息子》の精神史

イエスのたとえを読む 新教新書271

宮田光雄
本体価格:1,400円(10%税込定価: 1,540円)

サイズ:新書判 186ページ
ISBN:978-4-400-54262-9 C1216
発行年月:2012/07/13

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内容紹介

人は神に帰れるか――3.11後に問う
《放蕩息子》のたとえが、時代や文化を越えて人々の精神にいかなる刺激を与え続けてきたかを、美術や文学を追跡しながら探る。30点以上の豊富な図版が読者の理解を助ける。
また、テキストの精密な釈義を通して、このたとえが秘める指針を読み解く。
人間理性の万能感の行き着いた先は、制御を失った技術の暴走と自然環境の蕩尽だったのではないか。私たちは真に成人した者として故郷に帰還することができるのか。イエスのたとえから、真の希望のありかを探る。
【目次より】
第I部 キリスト教美術の中の《放蕩息子》
 1 中世教会美術
 2 宗教改革の時代の《放蕩息子》――デューラーとヒエロニムス・ボス
 3 レンブラントの《放蕩息子》
 4 ロダン以後バルラッハまで
 5 現代美術の中の《放蕩息子》
   1 マルク・シャガール
   2 中国《剪紙》芸術の世界
   3 渡辺総一の世界
第II部 《放蕩息子》の精神史
 1 《放蕩息子》のたとえを読む
 2 《放蕩息子》の精神史――古代教会から宗教改革まで
 3 近代文学の中の《放蕩息子》――ジイド・リルケ・カフカ
 4 《放蕩息子》の精神分析学的解釈――自己実現と影
 5 《放蕩息子》と現代文明――明日への希望
【著者について】
みやた・みつお氏は1928年、高知県に生まれる。東京大学法学部卒業。東北大学名誉教授。長年にわたり聖書研究会を主宰して学生伝道に献身し、自宅敷地内に一麦学寮を建てて信仰に基づく共同生活を指導してきた。主な著書は『西ドイツの精神構造』(学士院賞)、『政治と宗教倫理』『ナチ・ドイツの精神構造』『現代日本の民主主義』(吉野作造賞)、『非武装国民抵抗の思想』『ナチ・ドイツと言語』『聖書の信仰』全7巻、『ホロコースト以後を生きる』(以上岩波書店)、『宮田光雄思想史論集』全8巻(創文社より刊行中)、『十字架とハーケンクロイツ』『権威と服従』(新教出版社)ほか多数。

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