権力を志向する韓国のキリスト教

権力を志向する韓国のキリスト教

内部からの対案

崔亨黙著/金忠一訳
本体価格:1,700円(10%税込定価: 1,870円)

サイズ:新書 180ページ
ISBN:978-4-400-40726-3 C1216
発行年月:2013/03/25

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内容紹介

韓国民主化闘争、民衆神学だけにとどまらない「その後の韓国のキリスト教」とその病弊について鋭く分析し、対案を追求した類書の乏しい書。

【目次より】

日本語版への序文

第一章 韓国のキリスト教は単一の実体なのだろうか
(一)韓国キリスト教の保守化――どのような変化があったのか
(二)韓国の近代化とキリスト教の地形図

第二章 権力へと向かった教会の欲望――保守的キリスト教の歩んだ道
(一)権力に向かって突き進んだ韓国キリスト教の憧憬――その歴史的起源と展開
(二)力への憧憬、排他性の信仰を強める教会のメカニズム
 1 独占的な上層の政治構造
 2 序列化された教会の職制
 3 位階秩序を強化する礼拝様式
 4 排他的君臨の象徴としての教会空間
 5 差別意識を助長する教会の言語文化と聖書の翻訳
 6 平信徒たちの非主体性

第三章 対案に向けた闘い――進歩的キリスト教の歩んだ道
(一)民主化と人権のためのキリスト教の戦
(二)疎通する信仰形成のための教会構造の再構成
  1 会衆の代表性を保障する教会政治の構造
  2 公平な恵みの配分としての教会の職制
  3 共同体への参加を中心とする礼拝
  4 疎通を志向する教会空間
  5 公平な関係を志向する教会の生活言語と聖書翻訳
  6 能動的主体としての平信徒の自覚 

第四章 他者に向けた開放性としての信仰
(一)他者に向けた開放性としての信仰、生の喜びを享有する信仰

 

付録 今日の韓国の教会を省みる

訳者後書き

【著者について】

崔亨黙(チェ・ヒョンムク)
1961年、海南(全海)生まれ。天安サルリム(暮らし、生活の意)教会牧師。延世大学神学部卒業。韓神大学大学院博士課程(社会倫理専攻)修了。季刊『神学思想』編集長、季刊『進歩評論』編集委員、韓国キリスト教協議会(NCCK)の信仰と職制委員などを歴任。著書に『社会の変革運動とキリスト教神学』(ナダン出版社、1992年)など多数。

【訳者について】

金忠一(キム・チュンイル)
1939年、大阪生まれ。同志社大学文学部(教育学専攻)卒業。1962年、私立建国高校教諭となる。主な訳書に、『解放者イエス』(安炳茂著、共訳、新教出版社)、『民衆神学の探求』(徐南同著、新教出版社)など多数。

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