福音と世界 2009年1月号

福音と世界 2009年1月号

本体価格:600円(10%税込定価: 660円)

サイズ:A5判 80ページ
月刊誌:1952年4月創刊
年間予約(送料共):8,460円(10%税込定価: 9,306円)

内容紹介

自己紹介にかえて
 「戦中」という認識を「大東亜戦争」(一九三一年の満州事変から日中戦争、太平洋戦争に至る十五年に及ぶ戦争の総称を、四一年の閣議決定として呼ぶようになった)と捉えるとすれば、一九三三年生まれのわたしは、誕生から小学校六年生までが「戦中」時代を過ごしたということになる。
 とは言え、子ども個人としては、満州事変や日中戦争に関して自覚するところがなかった。大人から聞かされたこともあったのかも知れないが、覚えていない。一つだけ痕跡をとどめているのは、中国人や朝鮮人を「チャンコロ」「チョーリンボ」と蔑視した呼び名が、子どもたちの知るところであったということだ。その呼び名によって、中国人、朝鮮人、ひいては他のアジア人よりも、日本人の方が上等な人種であるという自己了解を、子どもたちがもつようになったことは否めない。それは、日本帝国主義国家形成の下備えを、子どもたちにも担わされていたと言っていいのだろう。この蔑視感情は、都知事の「第三国人は危険」の発言や、出入国管理事務所の対応などにも色濃く残っている。

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福音と世界

毎月10日発行(小社入庫)。
教会と社会の課題を扱う神学的オピニオン誌。1952年4月創刊。

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