キルケゴールのキリスト論

キルケゴールのキリスト論

同時代のヘーゲル主義者との関係で

鹿住輝之
本体価格:4,500円(10%税込定価: 4,950円)

サイズ:A5判 300ページ
ISBN:978-4-400-31097-6 C1016
発行年月:2024/1/24

書籍のご購入はこちら

この書籍は以下の各書店からもご購入いただけます。

※アマゾンや楽天で取り扱っていない場合でも、ぜひ教文館にご相談・ご注文ください。

仕入れ・在庫のご確認はお問い合わせフォームからご利用できます。

内容紹介

デンマーク近代化の中からキリスト論を読み直す

従来キルケゴールの体系批判はヘーゲル批判と結びつけられてきたが、実はハイベアやマーテンセンといった同時代のヘーゲル主義者に向けられていたのだ。彼らはデンマーク社会が直面した自由主義的要求に各様に応答したが、キルケゴールは両者と異なっていた。その相違の核心をキリスト論に見出し、その理路を解明した俊英の力作。

【目 次】
序 論
 第一節 本研究の方法論と目的
 第二節 先行研究と本研究の独自性
第一章 三者の危機意識の基盤となった歴史的背景
 第一節 デンマークにおける国家と宗教の結びつき
 第二節 敬虔主義と啓蒙主義
 第三節 自由主義の台頭
 第四節 自由主義と農民覚醒運動とナショナリズムの結合
 第五節 一八四八年の革命と信教の自由
第二章 ハイベアのキリスト論
 第一節 ハイベアの生い立ちと問題意識
 第二節 ハイベアの『現代にとっての哲学の意義について』:哲学と宗教、芸術の関係
 第三節 「ローテ博士の三位一体論と和解論への批評」におけるハイベアのキリスト論
第三章 マーテンセンのキリスト論
 第一節 マーテンセンの生い立ちと問題意識
 第二節 マーテンセンの受肉理解
 第三節 マーテンセンの危機意識と教会論
第四章 キルケゴールのキリスト論
 第一節 『イロニーの概念』におけるキルケゴールの問題意識
 第二節 『あれかこれか』における思弁批判
 第三節 『哲学的断片』と『後書き』でのキリスト教の思弁的解釈に対する批判
 第四節 愛としてのキリスト論
結 論

【著者について】

かすみ・てるゆき氏は、1981年生まれ。立教大学大学院キリスト教学研究科博士課程後期課程修了(博士[文学])。現在、立教大学兼任講師。論文に、「ハンス・ラッセン・マーテンセンにおける「受肉」の教義について」、『新キェルケゴール研究』、第19号(2021年)他。共訳書に、ジョン・スチュワート著『キェルケゴールは反ヘーゲル主義者だったのか?』(萌書房、2023年)。

PAGE TOP

福音と世界

毎月10日発行(小社入庫)。
教会と社会の課題を扱う神学的オピニオン誌。1952年4月創刊。

書籍のご注文と「福音と世界」の定期購読は下記よりお申込みいただけます。

書籍をご注文

福音と世界 バックナンバー

ページトップへ戻る