サタンが稲妻のように落ちるのが見える

サタンが稲妻のように落ちるのが見える

著者:ルネ・ジラール / 訳者:岩切正一郎
本体価格:3,100円(10%税込定価: 3,410円)

サイズ:四六判 301ページ
ISBN:978-4-400-31996-2
発行年月:2008/08/01

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内容紹介

十字架による暴力の非神話化を試みたジラール思想の集大成。サタンとは何者なのか?
「この世の王の秘密を明るみに出し、模倣的熱狂と供犠のメカニズムの真実を明らかにすることによって、受難の物語は人間的秩序の源を転覆させる。サタンの闇はもはや犠牲者の無罪を隠しとおせるほど充分に濃くはない。」
「ルカによる福音書では、キリストはサタンが「稲妻のように空から落ちる」のを見る。サタンが落ちるのは、明らかに、地上へである。彼はそこで無為に留まってはいないだろう。イエスが告げているのはにわかなサタンの終焉ではない。少なくともまだそうではない。告げているのは、サタンの偽りの超越性の終焉、秩序の回復力の終焉なのだ。」(本書より)

【著者について】
ルネ・ジラールは1923年生まれ。パリの国立古文書学校で学んだ後渡米し、インディアナ大学で歴史学で学位取得。その後、ジョンズホプキンス大学、スタンフォード大学等で教鞭をとった。欲望のミメーシスの理論に基づく暴力と宗教の新たな人類学を樹立している。2005年、アカデミー・フランセーズ会員に選出。「暴力と宗教をめぐる研究会」など学際的なプロジェクトを主宰している。

【訳者について】
岩切正一郎(いわきり・しょういちろう)氏は1959年生まれ。国際基督教大学教授(フランス文学)。論文に≪ Le Notable poetique d’une voix ≫, in Baudelaire et les formes poetiques, Presses universitaires de Rennes, ≪ La Licorne ≫, 2008、著書に『さなぎとイマーゴ──ボードレールの詩学』(書肆心水、2006年)、訳書にアヌイ著『ひばり』(ハヤカワ演劇文庫、2007年 湯浅芳子賞)等がある。

【目次より】
 序
第1部 暴力の聖書的知
 第1章 つまずきは起こらなければならない
 第2章 模倣的暴力の循環
 第3章 サタン
第2部 解決された神話の謎
 第4章 アポロニウス・ド・ティヤーヌの恐ろしい奇跡
 第5章 神 話
 第6章 犠 牲
 第7章 定礎の殺人
 第8章 権力と王国
第3部 十字架の勝利
 第9章 聖書の独自性
 第10章 福音書の独自性
 第11章 十字架の勝利
 第12章 スケープゴート
 第13章 犠牲者への近代的気遣い
 第14章 ニーチェの二重の遺産
 結  論
 訳者あとがき

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