ユタ州とブリガム・ヤング

ユタ州とブリガム・ヤング

アメリカ西部開拓史における暴力・性・宗教

高橋 弘著
本体価格:2,300円(10%税込定価: 2,530円)

サイズ:四六判 330ページ
ISBN:978-4-400-22120-3

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内容紹介

アメリカ生まれの独特の宗教として知られるモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)。その教団の拡大とユタ州定着にあたって辣腕をふるった「第2代大管長」ブリガム・ヤング(1801-1877)の思想と行動を、アメリカ西部開拓史の歴史的・社会的文脈に置いて叙述する。
教団内部の権力闘争にともなう暴力事件、多妻婚への非難に対する対応、先住民との確執、また長く隠されてきた「マウンテン・メドウズの虐殺」などを、多くの資料を通して解明する。巻末に置かれた29頁にわたる膨大な年表は、ブリガム・ヤングの大管長就任以後の12年間に焦点を絞り、教団の動向を明らかにした貴重な労作である。

同じ著者による関連書:『素顔のモルモン教

【目次より】
第I部 ユタの物語
 第1章 遥かなる西部
  ロッキーの彼方
  ジョセフ・スミス時代のモルモン教
  ブリガム・ヤング
  スミスの死とヤングの陰謀
  アメリカとの決別、西部への大移動
 第2章 ユタ
  ユタの時代のモルモン教会(概要)
  ユタの人口
  神の王国と神権政治体制
  祭司王ヤング
  信徒の生活
  モルモン教会と政治 ― 単一政党支持
  初期の試み
  ユタ定住以降
  インディアンとブリガム・ヤング
  準州承認までの過程
  アメリカ政府の役人
  飢饉とモルモン宗教改革
  アメリカ政府との摩擦(アメリカ政府役人の見方)
  ユタ戦争とその結末
 第3章 マウンテン・メドウズの虐殺
  テルマ・ギアーが語る虐殺
  筆者のコメント
  実際の事件
  大管長ヤングは関与していたか
  虐殺にかかわった者たち
  権威の序列
 第4章 多妻婚と暴力的文化
  モルモンの暴力的文化
  内側に向けられた暴力
  ヤングの殺し屋たち
  「ダナイト団」について
  「血の贖罪」という教義
  モルモン教における「多妻婚」、再考
  結語に代えて――ユタの歴史をどう見るか
第II部 アメリカ西部と暴力
 第5章 アメリカ西部の人権感覚
  アメリカ西部の暴力的文化
  ユタの暴力的文化とモルモン教とのかかわり
  暴力の担い手、あるいは法の執行者
  異教徒・敵にたいする暴力
  モルモン教の棄教者への暴力
  「死に値する罪」を犯した忠実なモルモン教徒への暴力
  結語
 第6章 宗教と知識人 ――モルモン教の事例から
  序
  1 モルモン教と知識人
  2 モルモン教団と諜報活動
  3 問題の本質と知識人の役割
  4 知識人の役割とディレンマ
 第7章 ブリガム・ヤングの暴力的文化
  あとがき
   参考文献
   本書関連年表

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