1944年創業のキリスト教書籍出版社です

わが国の旧約聖書学を今日まで牽引し続けてきた著者の75歳を寿ぎ、著者から様々な学問的・信仰的影響を受けてきた者5名が編集した、著者の第二説教集。
豊かな学殖と深い信仰とが融合した、聖書との出会いを促す説教・奨励14編。
小友聡（東京神学大学教授）、大田建士（日本ナザレン教団広島教会牧師）、永野茂洋（明治学院大学教授）、高橋一（酪農学園大学教授）の4氏がこもごもに著者の人と学問を論じる。

【目次より】
1　新しく確かな霊を授けてください
　　詩編五一編10-12節、16-7節
2　罪の赦しを告げられて生きる
　　サムエル記下一二章13?23節
3　主はわたしを広い所に導き出される
　　詩編一八編
4　死の淵にあって神から与えられた生を感謝する喜び
　　詩編一八編
5　死を超える希望を見据えて歩む
　　ヨブ記一九章21-27節、コリント一　一三章12-13節
6　あなたの兄弟はどこにいますか
　　創世記四章1-16節
7　神は一羽の雀をも見捨てたまわず
　　ヨブ記三八章39-41節、マタイ一〇章29-31節
8　新しい人として生きる
　　創世記三章1-21節
9　ヤコブは祝福されたのか
　　創世記三二章22-29節、四七章7-10節
10　光は闇の中で輝く
　　イザヤ書五三章７-８、11節、ヨハネ一章5節
11　闇は光に勝たなかった
　　ルカ二章8-14節、ヨハネ一章1-5節
12　人は現実を受け止めることができるか
　　創世記四章１-16節
13　人が共に生きる条件
　　創世記四章1-16節
14　偽りの安心と不安に対する希望
　　出エジプト記三二章1-7前半、19、21-24、30-34節
　　ローマの信徒への手紙八章24-25節

【著者について】
並木浩一（なみき・こういち）
1935年生まれ。国際基督教大学教養学部（人文科学科）卒業。東京教育大学大学院文学研究科博士課程（倫理学）を中退し、国際基督教大学人文科学科の助手に就任。以後、同大学の教員となり、人文科学科教授、大学院比較文化研究科教授（旧約聖書学、キリスト教学、宗教学、比較文化を担当）を経て2006年に退職。現在、国際基督教大学名誉教授、東京神学大学非常勤講師（2011年3月まで）。国際基督教大学教会会員。
著 書
『人が孤独になるとき』（説教・講演・奨励集）新教出版社、2001年、2刷
『ヘブライズムの人間感覚』（論文集）新教出版社、2001年、2刷
『「ヨブ記」論集成』（論文集）教文館、2007年、2刷
『聖書の想像力と説教』（説教塾ブックレット 8）、キリスト新聞社、2009年
「ヨブ記」（訳・注）『旧約聖書12 諸書』岩波書店、2009年、2刷
「旧約聖書を楽しく読む」『聖書の学びは楽しい』日本キリスト教団出版局、2010年（「付録」として収録）、その他。