マルティン・ニーメラー
マルティン・ニーメラー
ヒトラーに逆らった牧師
マシュー・ハケネス[著]/穐田信子[訳]
本体価格:4,000円(10%税込定価:
4,400円)
サイズ:四六判
400ページ
ISBN:978-4-400-21347-5 C1023
発行年月:2025/08/25予定
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内容紹介
Uボートの艦長から愛国主義的な牧師へ、
ナチ党支持者から強制収容所の囚人へ、
教会改革の指導者から平和運動の旗手へ、
その激動の生涯を描く!
「はじめに彼らは共産党員に向かってきたが、私は声を上げなかった――共産党員ではなかったから。つぎに彼らは労働組合員に向かってきたが、私は声を上げなかった――労働組合員ではなかったから。それから彼らはユダヤ人に向かってきたが、私は声を上げなかった――ユダヤ人ではなかったから。そして彼らが私に向かってきたとき、私のために声を上げてくれる人はひとりも残っていなかった」
この有名な言葉を残したニーメラーは、最初からリベラルな平和主義者なのではなかった。アメリカの気鋭の歴史家が、保守的な思想の持主であったニーメラーがいかにして自己変革を遂げていったかを、聖人視を排して史的・批判的に辿った最新の評伝。
【目次より】
第1章 神と共に王と祖国のため (一八九二年〜一九一四年)
第2章 大洋において皇帝に仕える (一九一四年〜一九一八年)
第3章 Uボートから説教壇へ (一九一八年〜一九三三年)
第4章 神とヒトラーを信じて (一九三三年)
第5章 闘う牧師 (一九三四年〜一九三七年)
第6章 ヒトラーの私的囚人 (一九三七年〜一九四五年)
第7章 罪責、悔悟、再生 (一九四五年〜一九四六年)
第8章 全米講演旅行 (一九四六年〜一九四七年)
第9章 剣を打ち直して鋤とし (一九四七年〜一九五六年)
第10章 神の特使 (一九五六年〜一九八四年)
【著者】マシュー・ハケネス(Matthew D. Hockenos)は1966年生まれ、ニューヨーク大学で学位を取得、現在スキッドモア・カレッジで歴史学を講じる。専門はナチ時代および戦後期のドイツ・プロテスタント教会史。
【訳者】穐田信子(あきた・のぶこ) 1956年生まれ。AFS 21期生。京都大学文学部哲学科(キリスト教学専攻)卒業後、英語教師を経て、現在は翻訳・会議通訳に携わるフリーランサー。訳書にロドニー・スターク『キリスト教とローマ帝国』(新教出版社、2014年)、エリザベス・シフトン『平静の祈り』(新教出版社、2020年)ほか。