歴史観とキリスト教

歴史観とキリスト教

黒川知文著
本体価格:2,500円(10%税込定価: 2,750円)

サイズ:四六判 260ページ
ISBN:978-4-400-31041-9
発行年月:2013/05/24

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内容紹介

歴史とは何か
古代のアウグスティヌスから、マルクス、ウェーバー、ルフェーブル、阿部謹也らに至る、歴史をめぐる思索の大河を、豊富な図版・図表を用いながら概観する。
これらの多様な歴史観の特質を、キリスト教との関連で詳しく考察した労作。
【目次より】
第一章 キリスト教的歴史観
  1 アウグスティヌスの「神の国」と「地の国」
  2 オロシウスの時代区分
第二章 ルネサンスと啓蒙主義の歴史観
  1 マキャヴェッリの政治史
  2 モンテスキューの「一般原因」
  3 ヴォルテールの目的論的歴史観
  4 ヴィーコの歴史主義的世界
  5 トックヴィルのアメリカ理想論
第三章 ロマン主義の歴史観と歴史主義
  1 ヘーゲルの弁証法的発展史
  2 ニーブーアの史料批判
  3 「近代歴史学の父」ランケ
  4 ブルクハルトの「世界史的考察」
  5 ニーチェの「創造的生」
第四章 マルクスとヴェーバーの歴史観
  1 マルクスの唯物史観
  2 ヴェーバー宗教社会学の歴史観
第五章 生の哲学の歴史観
  1 ディルタイの歴史的意識
  2 ジムメルの「形式社会学」
  3 クローチェの歴史哲学
  4 デュルケーム社会学
第六章 現象学派と実存主義の歴史観
  1 フッサールの本質直観
  2 シェーラーの人間理念
  3 ハルトマンの存在論
  4 ハイデッカーの歴史哲学
  5 ヤスパースの「枢軸時代」
第七章 文明史観
  1 ダニレフスキーの文明論
  2 ヴェーバーのロシア文明論』
  3 シュペングラーの西洋悲観論
  4 トインビーの文明比較論
第八章 社会史の歴史観
  1 リュシアン・フェーブル
  2 マルク・ブロック
  3 阿部謹也の比較社会史
 参考文献/註/図・表・写真・地図・年表一覧
 あとがき――博士号が授与されるまで
【著者について】
黒川知文(くろかわともぶみ)
1954年、香川県小豆島に生まれる。東京外国語大学を卒業後、一橋大学博士課程で社会学、米国エール大学博士課程で歴史学、東京大学博士課程で宗教学を専攻。1995年東京大学より文学博士号授与。愛知教育大学教授。東京大学、東京外国語大学、慶應義塾大学で講師を歴任。東京神学校、東京基督神学校、エール神学校で聴講し神学博士号を授与され2001年に牧師としての按手礼を受ける。主な著書は、『歴史のなかの地域』(岩波書店,1990年)、『ユダヤ人迫害史』(教文館,1997年)『ロシア・キリスト教史』(教文館,1999年)、『ユダヤ学のすべて』(新書館,1999年)、『岩波キリスト教辞典』(岩波書店、2002年)、『ロシア社会とユダヤ人』(ヨルダン社、2003年)、『一神教文明からの問いかけ-東大駒場連続講義-』(講談社,2003年)、『西洋史とキリスト教』(教文館、2010年)、『ロシア正教のイコン』(監修、創元社、2011年)、『内村鑑三と再臨運動』(新教出版社、2012年)。

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